株式会社クオリア 代表取締役 荒金雅子さんより「アンコンシャス・バイアス」についてご説明いただきました。
アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)とは、自分自身が気づいていない「ものの見方や捉え方のゆがみ・偏り」を指します。これは人が“考える”より前に、瞬発的かつ無意識に行われる知的連想プロセスの一つであり、「高速思考」ともいいます。
誰もが何らかのアンコンシャス・バイアスをもっており、それ自体が人間関係に影響を与えるわけではありません。
問題は、そのような無意識の認識のゆがみや偏りが、少しずつ相手に悪影響を与えて後々ネガティブに作用する場合です。日々の何気ない行動や言動の中にアンコンシャス・バイアスは表れており、それが本質と異なっている場合、小さなトゲとなって相手に刺さり、心を傷つけたり違和感や疎外感を覚えさせることがあります。小さな齟齬だからと放置しておくと、職場の人間関係を悪化させるなど、パフォーマンスにも影響を与えかねません。
アンコンシャス・バイアスをなくすことは非常に難しいですが、今回のトレーニングで「気が付いてない自分に気づく」ことが出来ました!
アンコンシャス・バイアスってどういうこと?を体感
同じ写真を見ても、見え方は人それぞれ異なっています。
なぜなら、人間の脳は瞬発的かつ無意識に、自身の知識や経験に基づいて物事を判断する仕組みになっているからです。これがアンコンシャス・バイアスの根底なのです!
「何に見える?」「どっちに見える?」「どんな人に見える?」……同じ写真を見ていても、さまざまな答えがありました。
次に「とある会社での会議シーン」の動画を見て、そこに潜むアンコンシャス・バイアスをグループで確認しました
4人の登場人物それぞれに、異なるパターンのアンコンシャス・バイアスが潜んでいました。意識して見てみると、言葉だけではなく、態度・表情・仕草にも表れていて驚きました!
このような個々の認識のズレが職場の人間関係を悪化させたりパフォーマンスに影響するのだと理解を深めることができました。
最後に、参加者の皆さんの周りにあるアンコンシャス・バイアスを、グループと全体で共有しました。
さまざまな企業・環境におけるアンコンシャス・バイアスがあり、それが採用・評価・昇進などに影響を及ぼす可能性があることを認識しました。また、個々の認識のズレを緩和するために必要なことを考える機会にもなりました。
「アンコンシャス(無意識)」に “色眼鏡”で見ていた自分に気づけた、とても貴重な時間でした!
みなさん自身や周囲にも、アンコンシャス・バイアスがたくさん潜んでいます。
「アンコン」というワードを流行らせてみませんか?
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