REPORT

100年経っても色あせない松下幸之助の教え
『事業は人なり編』
~開催レポート~


変化の激しい時代においても昔と変わらず、大切にしないといけないものは何でしょうか?
今回は松下幸之助が大事にしていた「事業は人なり」をテーマにお話いただきました。ご登壇者は松下経営理念実践インストラクターのパナソニック 久保山さんです。簡単にレポートさせていただきます。

社会の公器

成長し続けている企業とは?企業不祥事が起こる原因とは?
その背景には、本当に社員を大切にしているのか、人が育つ環境にあるのかなどといった“人間大事”の思想を持っているのかが問われるものだと思います。

松下幸之助は、企業は「社会の公器」であると言われました。
あらゆる経営資源(人・モノ・金)は「社会からの預かりもの」であり、経営者は人を育てる責任があるということです。

物を作る前にひとをつくる

「松下電器は何を作る会社か」と尋ねられたら「松下電器は人をつくるところでございます。併せて電気製品も作っております」と松下幸之助は言われました。

たった3人で始めた会社がここまで大きくなったのは、人の成長を大切に事業をされていたことが重要なポイントだと思います。

任せて任さず

松下幸之助は経営者のあるべき姿として、「任せっぱなしではなく、絶えず頭の中で気になっており、逐一アドバイスしている」ということを言われました。

他にも山本五十六の言葉があります。(上図参照)
今でも通用する3つの流れを実践していたということです。まさに現代のOJTと一緒の考え方です。
人のモチベーションをあげること、人を育てることは、時代を経てもなんら変わらないということです。

「人が育つ」3つの条件

①「良い仕事」を与える:人は仕事にもまれて成長する
②「学びの環境」を整える:お互いに教えて学び合う場と機会を作る
③「気付きの仕掛」をつくる:何か気づくことこそが最高の人材育成策

自己観照

松下幸之助は、自己観照が必要だと言われました。それは、今の自分に満足することなく、常に自分を見つめ直すということです。
現代では心理学用語でメタ認知とも言われていますが、同様の意味です。

これも本質的に昔と今も変わらず必要なことだということです。

 

最後に

本日みなさんと共有したかったことは、下記の3つです。

①「ものをつくる前に人をつくる」
②「任せて任さず」
③「人を育てる」ことの要諦

是非、何か一つでも持って帰っていただき実践していただけると嬉しく思います。

Q&A

最後に質疑応答の時間を設けました。

Q:自己観照において、自分を外に出すというのはどうしたらいいでしょうか?
A:一人では難しいので、話しやすい仲間と会話をするといいと思います。また、毎朝起きた時に素直な心を持つことを意識するだけでも有効だと思います。

Q:久保山さんが仕事をする上で一番大事にしていることは?
A:皆様にとって自分が何をすれば役に立てるのかなということを考えて行動しています。

Q:組織風土を変えるためにはどういったことが必要ですか?
A:何のために会社があるのか?というのを少人数からでいいので話し合ってみることからスタートするのが良いと思います。

など、その他にもご質問を頂き、有難うございました!

久保山さん、本日は本当にありがとうございました!人を大事にすること、育てることの大切さを学ばせていただきました!
ご参加いただきました皆様もありがとうございました!!

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