REPORT

社員のやる気を引きだす働き方改革
~残業ほぼ0時間を達成できた試みとは~
開催レポート


事業構想大学院大学との共創オンラインイベント第6弾を10月27日に開催しました。
「社員のやる気を引き出す働き方改革」を主題にJR九州システムソリューションズ香月社長、水城管理部長にお話いただきました。
簡単にレポートいたします。

従業員体験(EX)の向上

JR九州システムソリューションズ 香月社長

従業員体験(EX)の向上にとにかくこだわった働き方改革をしています。

EXの向上はビジネス上の結果を出すことに密接しており、EXの高い企業は低い企業に比べ、CSや収益性が2倍も違ってくるという結果が出ています。
このように従業員にフォーカスした取り組みを行うことで、VUCA時代でも業績を向上させ、生き残る可能性が高まるということです。

問題点の洗い出し

私は、2016年 社長就任時に全社員との面談を実施しました。
そこから出た多くの意見は「これからの会社の方向性を示して欲しい」「給料を増やして欲しい」「職場が暗い・狭い」などでした。
この面談により、顕在化している問題点と潜在化している問題点の両方がみえてきました。(上図)

原則「残業ゼロ」

原則「残業ゼロ」にするため、社長と部長での1on1という形で残業実績報告会を毎週行い、具体的な取り組みを進めていきました。
例えば、残業事前申請の徹底や無駄な会議・仕事の排除、RPAやExcelマクロなどの自動化、月160時間の残業が発生している部署は派遣社員を雇用するなどのさまざまな取り組みを実施しました。

すると、社員からの猛反発をもらったり、中でも仕事のできる生活残業の社員が10人程退職したりもしました。

それでもとにかくこだわったのは、残業ゼロを目指すことでした。

結果、残業代は年間6000万円もの削減を実現しました。これは、持続すれば非常に大きな財源となります。

この残業ゼロの取り組みで得た財源を、一時金として社員に還元していきます。(上図)

更に、資格取得による一時金の対象を技能系だけでなく、事務系にも拡大するなどの取り組みや賞与アップの実施なども行いました。これらの還元は、EX向上に不可欠な要素だと思っています。

オフィスのリニューアル

「従業員が笑顔になれる会社」をテーマにオフィスの改装を実施しました。
明るい照明にこだわったり、オフィス家具一新などのハード面だけでなく、フリーアドレスの導入や集中ルームの導入、喫煙室の廃止など運用面でも社員の働きやすいオフィスを目指しました。

すると、オフィスを変えただけなのに社員がイキイキと働いているように感じたのも事実です。
今後も小さなリニューアルを2・3年に1回ぐらいの頻度で実施するのもいいかなと思っています。

 

 

採用につながるマーケティング機能の強化

次に、新卒採用の拡大におけるマーケティング機能強化の取り組みについて水城管理部長よりお話いただきました。

JR九州システムソリューションズ 水城管理部長

マーケティングの中でも広報に注目しました。プレスリリースや新規事業の記者会見を行った結果、非常に多くのメディアに取り上げていただきました。外部に露出したことによって、2つの価値があったと思います。
1つは、社員にとってのインナーブランディング(社員のファン化)です。これは、社外の人から話題にしてもらうことが非常に重要で、社員が自社を見直すきっかけとなります。
2つ目は、採用候補者に向けたアウターブランディングです。外部の情報(第三者の意見を)を参考にすることで、不安や心配を払拭できるのではないかと思っています。

結果として、エントリー数が2倍となっただけでなく、多様な人材の獲得にも効果が出ています。
他にはブランディングムービーをつくるなどの取り組みもしています。

マーケティング機能強化は、EX向上にも大きく寄与するものだということに気付かされました。

ネットワーキングの取り組みでは、ポジティブエクスペリエンスとして、会社で経験したポジティブな体験を参加者同士で話し合うということをしています。これによって、会社や組織の良い点を見つけ合い、仕事が楽しく働きやすくなることを目指します。

ワークライフバランスの取り組みとして、毎月1回勤務時間中に5km歩くことを推奨しています。

他にも、さまざまな働き方改革の取り組みをご紹介いただきました。

社員からの感想

JR九州システムソリューションズ 内田さん

Q:これらの働き方改革を経験されて、内田さんが感じられていることをお聞かせいただけますか?
内田:残業ゼロの取り組みは、社員全員が仕事を定時内で終わらせようという意識が根付いてきているので、常に集中力高く生産性を上げた仕事の仕方というのを考えるようになりました。

Q:内田さんは、仕事をしながら事業構想大学院大学に通われているかと思いますが、どのような場面で仕事に活かされていますか?
内田:大学ではプレゼンをする機会が多いので、資料作成やプレゼン力についての技能は自然と高くなっているかと思います。それがそのまま仕事に活かされる場面があります。

Q&A

Q:働き方改革を進める上で、一番大事にされていることは何ですか?その心得などあれば教えてください。
香月:執念です。やり抜くぞという気持ちです。一番初めに取り組んだ残業ゼロは、かなりの社員から抵抗に合いましたが、それでもやり続けたことがいまに繋がっていると思っています。

Q:残業ゼロにこだわった理由は何ですか?
香月:自分の経験上、子育て時代に帰りづらい社内風土があり、それがどうしても嫌だったからです。冒頭にも話しましたが、子育てがしやすい会社がいい会社だと信じています。

 

香月社長、水城管理部長、内田さん、さまざまな取り組みを包み隠さずお話いただきありがとうございました!
社員からの強い反発があっても、自分の信念を決して曲げず、そして執念深く取り組むことが大事なんだと勇気づけられました。実際の取り組み事例も、是非参考にさせていただきたいと思います。
ご参加くださいました皆様も本当にありがとうございました!

学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学は、文部科学省の認可を得て2012年4月に東京・南青山に開学した社会人向け大学院です。
院生は新事業・事業構想を研究し、これまでに264名の修了生が事業構想修士(MPD)の学位を取得し、各所で活躍しています。現在は、東京・大阪・名古屋・福岡に校舎があり、多様なバックグラウンドを持つ院生が自らの資源・関心事をもとに大学院の人脈と環境を生かし、事業構想を練っています。
現在、2021年度入学に向けた【オンライン説明会・個別相談会】を開催中です。
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