桑水流選手と友人でもあり本イベントの企画者でもあります嶋田さんよりオープニングトークをしていただきました。
「スポーツで培われるあらゆるスキルが、ビジネスマンにとって有効なはずだと思いましたので本イベントを企画しました」
現在フリーランスとしてご活躍の嶋田さんは、ビジネスマン側の目線から上記のような趣旨をご説明していただきました。
桑水流選手(以下、桑水流)より、ラグビーについて動画や表を用いながら分かりやすく説明していただきました。
桑水流「ラグビーと言えば15人制を指すことが多いですが、リオオリンピックから7人制ラグビーが発足しました。
15人制は、セットプレイからの攻撃が特徴です。それに対し、7人制は常にボールが動いていて一人一人のスピードやステップが要となってトライを取るのが特徴です。グランドの広さは一緒なので、人数が少ない分プレーの様子が分かりやすいのは7人制だと思います。
日本のラグビーは15人制で成り立っているので、即席チームと言っても過言ではない7人制の代表に選ばれることに対しては課題が多くあると思っています」
参加者「疲労感の違いはありますか?」
桑水流「15人制は、セットプレイが多いので肉体的なダメージが大きいです。7人制は、50mを何本も走っているイメージです。疲れ方が全然違います。
また、ラグビー選手は背中にGPSをつけており走行距離などを管理しています。リオの時は、南アフリカのデータを活用して練習メニューを考えていました」
など、なかなか聞くことが出来ない貴重なお話をたくさんしていただきました。
更に、皆様が気になる選手村についても写真と共にお話していただきました。
桑水流「選手村は、国ごとに建物があります。そして、外に出れば有名な選手に出会うことができます。また、選手村の中にあるマクドナルドは、選手が持っているパスカードを見せれば食べ放題です!」
いよいよ、嶋田さん(以下、嶋田)と桑水流選手(以下、桑水流)のトークセッションです。下記、一部ご紹介いたします。
嶋田「いろんな世代の人がチームにいる中で、どのようにしてマネジメントしていましたか?」
桑水流「選手のミスは僕が監督から注意されるので、僕が怒らないといけません。しかし、ある日若い選手から「あまり怒らないで欲しい」と言われました。以降はプレイヤーズミーティングを重ねて、それぞれの思いに耳を傾けることに気を付けていました」
嶋田「外国人選手とのコミュニケーションはどのようにされていましたか?」
桑水流「グランド上のコミュニケーションは取りやすいです。言葉の問題も、日本に帰化している選手ばかりで日本語も堪能なので不自由はありません。国籍に限らず、ラグビーは多様性のあるスポーツだと思っています。体格の大小関係なく誰もが活躍できるスポーツだと思っています」
嶋田「毎日きっちりとスケジュールをこなしていると思いますが、苦痛だと思ったことはありませんか?」
桑水流「朝5時の起床はつらいと思うこともありますが、早朝の誰もいない車道で通うのは清々しいです」
など、友人である嶋田さんだからこそ質問できる日々の過ごし方やプライベートなことにも全て答えてくれました。
参加者からの質問も多数あがりました。
参加者「チームビルディングは具体的に何をされましたか?」
桑水流「プレイヤーズミーティングを円になって行いましたが、若手ほど意見を言い出しにくいことがわかりました。そこで、ベテラン・中堅・若手の3グループに分かれて行いました」
参加者「精神的な部分をどういう風にフォローしていましたか?」
桑水流「15人制はメンタルコーチがいましたが、リオの時はいませんでした。いたら、もしかしたら結果が変わっていた(メダルを獲れた)かもしれません」
参加者「違う組織に属していた選手が7人制で選出されて結集すると思います。さまざまなカルチャーを持った選手達を、どのようにしてまとめたのでしょうか?」
桑水流「グランド上のこだわりを3つ持っています。1、寝たらすぐ起きよう 2、ディフェンス3人で1つのボールを守る 3、低くタックルしよう これを常に練習中でも全員が意識するようにしていました」
他にも、「7人制で招聘されるモチベーションは?」や「海外からの引き抜きは?」など一つ一つの質問に丁寧に答えていただきました。
嶋田「最後に桑水流選手の目標や夢について教えてください」
桑水流「まずは、育ててもらった鹿児島でラグビーの魅力を伝えたい。また、さまざまなスポーツを体験することで、体の使い方やコミュニケーション能力が育つと思うので、ラグビーだけでなくスポーツ自体の素晴らしさも広めていきたいと思っています」
桑水流選手、嶋田さん こんなにも贅沢な2時間をTieに下さいましてありがとうございました!
そして参加者の皆様、イベントに来てくださいましてありがとうございました!
今後も皆様の次のステップに繋がるようなイベントを企画していきますので、是非ご参加お待ちしています!
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