今回の上映作品『おクジラさま~ふたつの正義の物語~』は、SDGs 2つのカテゴリーと紐づいています。
12.つくる責任 つかう責任
14.海の豊かさを守ろう
【概要】
2010年9月、過激な抗議活動で知られるシーシェパードのメンバーが、黒いドクロマーク付きのTシャツを来て太地町にやってきた。彼らは、メディアをうまく使って世界で最も成功している環境NGOの一つ。南氷洋で日本の調査捕鯨船に体当たりしては新聞やテレビを賑わせ、彼らの「英雄行為」に対して数億円単位で寄付金が集まる。
太地町では12隻の船でイルカや小型クジラを湾に追い込み捕獲する。活動家はその様子をビデオや写真におさめ、ネットで配信。すると非難のメッセージが町役場や漁業協同組合に殺到し、欧米の活動家が抗議に駆けつける。国内外の報道陣が集まり、地元の政治団体が街宣車のスピーカーから片言の英語で活動家たちに脅しをかける。この状況を打開できないかと、太地町代表者と外国人活動家の対話集会が町の公民館で開かれるも、お互いの意見は決して交わらないことを確認するだけだった。
2014年秋、太地町の状況はさらに悪化していた。追い込み漁の季節になると、大勢の活動家が大型バスで乗り付ける。地元では警察、海上保安庁、時には機動隊まで出動して警戒体制が敷かれる。今や TAIJIの名は、「イルカ殺しの町」として世界の隅々まで知れ渡り、ソーシャルメディアなどを通じてネット上で罵詈雑言が拡散している。
絶望的にみえるこの状況の中で、一人のアメリカ人ジャーナリスト、ジェイ・アラバスターと出会う。彼は太地町に住み込み、公平な立場で町や人々を理解しようと奔走するが・・・
マスメディアが報じてきた二項対立 ―捕鯨を守りたい日本人とそれを許さない外国人― という単純な図式ではなく、賛否にとらわれない多種多様な意見をカメラは捉えていく。歴史・宗教・イデオロギーの違いや、自分と相容れない意見や価値観を持つ他者との共存は果たして可能なのか? 太地町で起きていることは、今まさに世界が直面しているグローバリズムとローカリズムの対立、そしてダイバーシティ(多様性)の危機と重なる。
インターネットとソーシャルメディアを通じて、一瞬にして情報が拡散す時代に、私達はどう世界と対話して行くべきなのか。
(引用:cinemoホームページより)
鑑賞後は、2つのグループに分かれて感想の共有をしました。
・日本人だからクジラでしたが、他国ではカンガルーなど日本人が食べない動物を食べる国もあります。その文化や伝統についてはどうなのか?と疑問に思いました。
・人間に最も近い遺伝子を持っているのは牛だそうです。その牛を私たちは食している。それに関してはどうなのか?とこれも疑問に思います。
更に、物事に対立が生じた場合、どのようにすれば解決できると思いますか?の問いかけに対しては、下記のような意見がでました。
対話によって共感することが対立を解決させるのに一番重要なことだと思います。ちなみに、対話と議論は違います。対話とは、相手と折り合いをつけること、自分がどう感じているのかをシェアすることだと思います。それに対して議論とは、例えばディベートのようなロジックで相手の意見をねじふせようとすることだと思います。
本作品では捕鯨問題により生じた対立が題材でしたが、この問題を企業に置き換えることも出来ると思います。企業には組織があり、組織は多様な価値観を持った人で成り立っています。そこで対立が生じた場合、対話をし共感することが大事なのだということが共有できたイベントになりました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
次回開催決定!
『ザ・トゥルー・コスト~ファストファッション真の代償~』
日程:2019年7月24日(水)17:00~19:00
場所:Open Innovation Biotope“Tie”
REPORT
事業構想大学院大学との共創オンラインイベント第6弾を10月27日に開催しました。
「社員のやる気を引き出す働き方改革」を主題にJR九州システムソリューションズ香月社長、水城管理部長にお話いただきました。
簡単にレポートいたします。
詳細を読む
REPORT
「行きたくなる」オフィスをコンセプトとした、株式会社YE DIGITAL本社の改装事例とともに、オフィスづくりの考え方と進め方についてご説明いただきました。登壇者は、改装に携わったオカムラ西日本デザイナー室 室長 片山さんとプロジェクトマネージャー 樋口さんです。簡単にレポートいたします。
詳細を読む
REPORT
変化の激しい時代においても昔と変わらず、大切にしないといけないものは何でしょうか?
今回は松下幸之助が大事にしていた「事業は人なり」をテーマにお話いただきました。ご登壇者は松下経営理念実践インストラクターのパナソニック 久保山さんです。簡単にレポートさせていただきます。
詳細を読む
「これからのはたらく」を知りたい方、考えたい方、つくりたい方、相談したい方、見学したい方、仲間が欲しい方・・・
もし少しでも「ピン」ときたら、お気軽にTieにおたずねください。