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福岡のコミュニティマネージャーと考える、通いたくなる場所のつくりかた~開催レポート~


フリーランス協会との共創イベント第2弾を開催しました。今回は、福岡のコワーキングスペースでコミュニティマネージャーとしてご活躍の3名にご登壇いただきました。テーマは、「通いたくなる場所のつくりかた」です。トークセッションとワークショップを通してみなさんと一緒にそのテーマについて深堀りしました。

トークセッション

(左)DIAGONAL RUN FUKUOKA/BOOK&CO. コミュニティマネージャー 山下 陽子
(中)SALT/HOOD天神 コミュニティマネージャー 野上 梓
(右)HOOD天神 コミュニティマネージャー 脇山 理子

まずは、コワーキングスペースのコミュニティマネージャー3名のトークセッションです。

▼通いたくなる場所とは?
山下:大前提として『快適なワークスペース』をつくることを心がけています。利用者の方が居心地よく健康的に働けるよう、清掃や備品補充などで環境を整えた上で、人の力で場の魅力を上乗せしたいと思っています。
野上:自分が無理せず自然体でだれかとつながれる場所であり、そこに集まる人たちの魅力も引き出されるような場所だと思います。

▼利用者の魅力は、どのようにすれば引き出せると思いますか?
山下:ルービックキューブを置いてみたり、プラモデルの組み立てや料理の持ち寄りなどのイベントを開催することで、普段の会話だけでは外に出てこない特技や魅力を引き出せたことがありました。
脇山:ランチ会などを開催して、そこで発生するコミュニケーションが利用者の魅力を引き出せるきっかけになっていると思います。
野上:飲み会や日常的なコミュニケーションの中で気楽につながって信頼関係を育んだ先に協働が生まれるといいなと思っています。そういうプロセスを経てうまれた仕事で成功するとうれしいし自信がつくのでその人の魅力もさらに引き出されていくと思います。

▼では、そういったきっかけづくりの取り組みについて、良かった点や反省点はありますか?
野上:前職では何事にも規約が鉄則だったので、その癖が染みついていました。その点、SALTに関して最初は管理がゆるいように感じていましたが、一年間利用者の方と接しているうちに、ルールで縛るのではなく、利用者の方のクリエイティビティを引き出す空間づくりがコミュニティマネージャーとしての役割かなと思うようになりました。
山下:時間の余裕を持つことを大切にしています。日々の業務が忙しいと、利用者さんとの雑談の優先順位が下がってしまいがちなので、時間の余裕の無さは機会損失につながります。また、交流に興味がない方も一定数いらっしゃるので、そういう方にはやみくもに参加を促さずに、なんか楽しそうなことやっているな~と惹きつけられるような仕組みづくりが必要だと思います。
脇山:自動的にコミュニケーションが生まれる場づくりを意識しています。他にも、例えば山下さんだと独創的なアイディアや企画を盛り込んだ場づくり。野上さんだと丁寧な場づくり。コミュニティマネージャーの得意な分野を凄く生かされている場・空間づくりが施されているなと思います。

▼これから場づくりを考えている方へのメッセージをお願いします。
山下:場づくりをする人自身がユーザーであり続けることが必要だと思います。利用者目線を常に忘れず、他の場で体験した嬉しかったことやイマイチなことを自分のコミュニティに活かしていきましょう。
野上:コミュニティは組織でもなくチームでもありません。利用者が自然体でその場にいられる場所を提供できること。また、既存のものや固定概念に縛られずに、運営者としての好奇心や湧き上がってきたものに向き合っていただければと思います。
脇山:コミュニティマネージャー自らが楽しむことがとにかく大事です。そのためには、その場で好きになれるポイントを探すことがいいのかなと思います。また、運営者という立場でいる以上は、そこにしっかりと意志を持ってやりたいなと考えています。

参加者からいくつか質問があがりましたので、一部レポートします。

参加者:利用者の一部の方は、自分が関わっている領域から出ることに足踏みをしている人がいます。そういった場合は、どのような事を心がけていますか?
山下:コミュニティマネージャーとして、まずは利用者一人一人に興味を持って接することが大事だと思います。
野上:山下さんと同様、利用者の方となるべく突っ込んだ話をするようにしています。家族のこと、仕事のきっかけや経緯、未来のことまで深く聞くように心がけています。
脇山:運営者と利用者とのつながりだけでなく、利用者同士とのつながりが必要です。つながりの濃淡や太さが都度変化してもいいと思っていますし、何よりも緩やかにつながれるような場づくりが必要だと思います。

                      

フリーランス協会福岡HUBリーダー 岩永 真一さんが描いて下さいましたグラレコです。とても分かりやすく描かれています。
岩永さん、ありがとうございます!

ワークショップ

質問が止まりませんでしたが、時間の都合上ワークショップへ突入しました。

ワーク①皆様が思い浮かべる通いたくなる場所とは?またその理由とは?

ワーク②青の付箋:通いたくなる理由や要素 ピンクの付箋:他の人の理由を聞いて気づきがあったものを書いてください

各グループ発表をしました。

・男性は新しい何かを得るため、一方女性はリラックスをするためや気の合う人とつながりたいといった意見で分かれたのが面白かったです。

・美味しいものがあることや心地よさ、相互交流という要素が出ました。また新しい人や商品に出会いたいといった自己成長と結びついた要素も出ました。

・旅行とまではいかないが、ちょっとした現実逃避感を味わえるという要素が出ました。

・自分自身のアイデンティティが拡張されるような要素があるのではないかと思いました。

・・・など、たくさんの意見が出ました。

最後は皆様で集合写真です。

ご参加いただきました皆様ありがとうございました!
そして、本企画を一緒に考案いただきましたフリーランス協会の田代さん、コミュニティマネージャー山下さん、脇山さん、野上さん本当にありがとうございました!

今回は広報をしてからたった4日間で満員になったということもあり、コミュニティや場づくりに興味関心を持たれている方が増えているのかなと思いました。とても反響の多かった本イベントですが、時間が足りなかった!という意見を多数いただきました。ということで、第2弾あるかも…?!

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