今回の上映作品『ザ・トゥルー・コスト~ファストファッション 真の代償~』は、SDGs 4つのカテゴリーと紐づいています。
1.貧困をなくそう
8.働きがいも経済成長も
10.人や国の不平等をなくそう
12.つくる責任 つかう責任
今回は、環境問題、環境保全の取り組みに深く関心をお持ちであり、2018年九州大学SDGsグローバル・デザイン・コンペにて最優秀賞受賞されました堺 達也さんにディスカッションのファシリテーションをしていただきました。
上映前に簡単な個人ワークをしました。
Q:あなたが普段服を買うとき、「選択基準」として、どのような点を意識していますか?ありのままの感覚で3つ書き出してみてください。
1.
2.
3.
皆様はいかがでしょうか?
【概要】
この数十年、服の価格が低下する一方で、人や環境が支払う代償は劇的に上昇してきた。本作は、服を巡る知られざるストーリーに光を当て、「服に対して本当のコストを支払っているのは誰か?」という問題を提起する、ファッション業界の闇に焦点を当てたこれまでになかったドキュメンタリー映画だ。
この映画は、きらびやかなランウェイから鬱々としたスラムまで、世界中で撮影されたもので、ステラ・マッカートニー、リヴィア・ファースなどファッション界でもっとも影響のある人々や、環境活動家として世界的に著名なヴァンダナ・シヴァへのインタビューが含まれている。またフェアトレードブランド「ピープル・ツリー」代表サフィア・ミニーの活動にも光を当てている。私たちは行き過ぎた物質主義の引き起こした問題に対して、まず身近な衣服から変革を起こせるのかもしれない。
(引用:cinemoホームページより)
上映後は、2つのグループに分かれてディスカッションを行いました。
まずは、上映前に記入しました個人ワーク(衣服を購入する際の選択基準とは?)の共有です。
1.価格 2.デザインや着心地 3.素材 という意見が多かったです。中には、子供にかかるお金が優先になるので、自分が着る服は極力安いものを選ぶという方もいました。また、いくらデザインが気に入っても価格が伴わなければ買わないという意見もありました。
衣服に関しては、価格重視の方が多いようです。
堺:何故、劣悪な労働環境で働かざるを得ないのでしょうか?
参加者からは、人件費の削減・薄利多売の横行・グローバル企業の影響などといった意見が出ました。
堺:映画の中で「この問題は、産業構造システム全体の問題なんだ」と経済学者が話していましたが、今出た意見は全てシステムの中で解決出来ることだと思います。また、本作品で印象的なシーンがありました。「私たちの血にまみれた服は着て欲しくない」と主張するバングラデシュの衣服工場で働く女性は、一方で、その子供にはシステム側の一人になるように教育しています。
そして、最後にこんな話もしていただきました。
堺:衣料品の国内生産比率はどのぐらいかご存知でしょうか?明治時代は、ほぼ100%。1990年頃は50%台。では現代(2017年時点)は何%でしょうか?
答えは2.4%です。日本で流通している衣服のほとんどがアジアや発展途上国を中心とした海外で生産されているということです。
先ほど意見が出ましたが、ファストファッションだけではなく、食などあらゆる物質の消費行動を見直すことが必要なのではないかと私も思います。
参加者の皆様、ありがとうございました!
そして、イベントを濃密な時間にしていただきました堺さん、本当にありがとうございました!
イベント終了後、堺さんよりこれ知っていますか?と連絡がきました。
ドイツの激安Tシャツ自動販売機のプロモーションビデオです。わずか2ユーロ(約250円)で買えるTシャツの自動販売機にお金を入れると、劣悪な労働環境で働いている方々の動画が流れます。そして、動画の最後に”Buy(買う)”と”Donate(寄付する)”の選択画面が出てきます。
ファストファッション問題で、話題になっているとのことです。是非ご覧いただき、この問題に対して一緒に考え、そして行動しましょう。
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