REPORT

第6回 TIE ACADEMY
オフィスづくりの考え方と進め方~開催レポート~


第6回目Tieアカデミーを8月29日に開催しました。
テーマは「オフィスづくりの考え方と進め方」で、オカムラ 西日本デザインセンターの武田とエンジニアリング部の樋口より解説しました。Tieアカデミー最多の34名の方にご参加いただき、大盛況の学びのイベントとなりました。

オフィスづくりの考え方

まずは、オカムラ 西日本デザインセンターの武田よりオフィスづくりの考え方を解説しました。一部ご紹介いたします。

*ABW(Activity Based Working)を採用されるお客様が多い
ABWは、働きたい場所をその時の気分や仕事内容によって自ら選択できる働き方です。主体性が重視される点が良いところだと思います。また、自分で考えて働くことのほうが生産性があがります。

*上下昇降デスク
今回分析したデータ中の大規模オフィスの約60%が上下昇降デスクを採用されています。個人デクスに取り入れると健康的に働くことができますし、大きいサイズのテーブルを取り入れてミーティング時に使用するのが一番取り入れやすいと思います。また、デンマークではヨーロッパのガイドラインがあり、90%以上の方が使用しています。

*天板の色
物の色などをしっかりと判別しなければいけない仕事の場合は白をおすすめします。そうでない場合は、オフィスの照明が均一でとても明るい上に、白のデスクだとまぶしさを感じる例もあります。オフィスを柔らかくするために木目を選ばれるお客様は多いです。

*1on1ブース
フリーアドレスの増加に伴い必要性が高まっています。電話がかかってきた時周りに配慮して逃げ込むスペースとして活用したり、一人で集中したい時などにも活用されています。

オフィスづくりの進め方

次に、オフィスづくりの進め方についてオカムラ エンジニアリング部の樋口が解説しました。

従来は「どうやってオフィスをつくるのか(緑色部分)」を重要視されていましたが、現在では、「どんなオフィスをつくるのか(青色部分)」の方をより重要視される傾向にあります。

①課題の見える化
経営者と社員の思いのギャップを融合させるのが極めて重要となってきます。350名規模のオフィスでは、約半年かけてじっくりと納得のいくまでこの作業に取り掛かります。具体的には、トップインタビューやアンケート調査を行い課題を明確にした後、ワークショップなどでコンセプトを社員の皆様で考えます。

②方向性を明確化
課題やコンセプトの見える化を終えたら、ゾーニング・レイアウト計画、インテリアデザインなどの設計に取り掛かります。それが決まれば、実際に手配し、施工・移転・監理に移ります。

③あるべき働き方と空間の使い方を浸透化
移転して終わりではなく、大事なのは、出来上がったオフィスを有効に使うために、全社員に移転の目的と運用のルールを浸透させることです。

事例紹介

西日本デザインセンターの小西、大谷、武田よりそれぞれが担当したオフィスづくりの事例について解説しました。

質疑応答

最後に参加者の皆様から質問をいただきました。

Q フリーアドレスを検討していますが、抵抗を持った社員への理解はどのようにすればいいと思いますか?
A (最近フリーアドレスにされたお客様より)反対派あると思いますが、働ける場所を自分で選択できることが重要なのでその点に着目しています。

Q 200名規模のオフィスですが、コンセプトを考えるのに半年もかけたほうがいいのでしょうか?
A コンセプトがオフィスをつくる上で、一番肝になってくるので、納得がいくまで時間をかけて考えたほうがいいです。

Q ブレないコンセプトづくりはどうすればいいでしょうか?
A (デザイナー3名より回答)
・自分たちが思い描くオフィスをつくるということを認識してもらい、その思いを馳せる期間を設ける必要があると思います。そのためには、具体的な空間をつくる前にコンセプトづくりが重要かなと思います。
・社員の皆様の意見をしっかりと吸い上げて確定していただく、事務局の方全員の意識や結びつきが統一されることが重要だと思います。
・社長の思いをオフィスに置き換えたほうが単純であり、社員の皆様にも浸透しやすいという事例もあります。

など、多数のご質問をいただきました。

ご参加いただきました皆様ありがとうございました!

REPORT イベントレポート

CONTACT

「これからのはたらく」を知りたい方、考えたい方、つくりたい方、相談したい方、見学したい方、仲間が欲しい方・・・
もし少しでも「ピン」ときたら、お気軽にTieにおたずねください。