10年前にも言われていたVUCA(ヴーカ)の時代がいま再び注目されています。そこで必要となってくるのが、OODAの4つのループです。また、その中でも重要なのが、今の現状をしっかりと観察することであります。OODAとは、Observe(観察)、Orient(適応・見定め)、Decide(決定)、Act(実行)の略です。
次に、評価の方法についてご説明いたします。
Step1.現状をマーケティングで分析
コトラーのマーケティング4.0で市場を見ながら、マズローの5段階欲求についてご説明されました。
Step2.収束後を予測
経済のKEY FACTORとして、これからの企業は新事業・業態変更のみならず、Social Impact(SDGs)が必要になってきます。
Step3.終息(終焉)を予想
未来はコロナウィルスと生きることが決まっている中で、ポストコロナの世界は安定に向かうが、安全ではない。これを想定して事業構想を考えていくことが重要であります。
秩序が変わっていく中で、OODAをしっかりと適用させた事業の構想が大変重要になってきます。世の中が今後どのようになるかは、一つの変数によって変わってきます。それを意識しながら安定に向かって、しかし、安全ではないという状況の中でしっかりとした事業構想を組み立てるのに、本日の話を思い出していただければと思います。
松下幸之助経営理念実践伝道師、ミドル・シニアのセカンドキャリア支援・パラレルキャリアとして3つの顔を持つ久保山さんから、井手先生の説明を受けて自分事に落とし込んだ内容を分かりやすくお話いただきました。(久保山さんは、今年3月に事業構想大学院大学を修了されており、フリーランス協会福岡HUBでもご活躍中です。)
コロナ禍によって様々な変化がありました。日常を観察することにより、気づきを得て、アクションにつなげていきましょう。
いま、価値観の見直しを図らざるを得ない状況です。それを皆様と一緒に考え、共有できたらと思っています。
例えば、ゴルフで前が見えない状態でボールを打つように、方向感覚などを頼りに、まずは自分の打てるところから打ち始めては?と思います。
(環境が変わるのを待つのではなく、自分から主体的に動く)
いまのVUCAの時代も同じことが言えるのではないでしょうか。
これまでも様々な感染症がある中で解決してきたという歴史があります。
過去の方々がやってきたことをまさに今、その機会をつかんでいると考えています。
チャンスなのです。ワクワクする未来が待っていると私は思っています。
一番大事なことはマスコミなどの情報に踊らされるのではなく、自分の目に見えている現実を大切につかんでアクションにつなげていくということです。
Q:コロナにより、10年後の「見えていた未来」に飛び越えたと思える反面、揺り戻しや限界もあると思います。社会の構造として何が変わり、何が変わらないのか、という点についてどうお考えでしょうか?
A:変わらないのは物質的欲求です。秩序が変わるのでそれをしっかりと読み取っていくのが重要かと思います。
Q:地方自治を前提に、ナショナルミニマムをどう担保するか、という社会福祉・社会保障の大問題について、コロナは何を教えてくれるのでしょうか?
A:検討されるべきというのは、ベーシックペイ・ベーシックインカムをしっかり議論していくのが重要だと感じます。生活が安定する状況。つまりマーケティング2.0までのように安全欲求、物理的欲求が満たされることがしっかりと担保されていくというのが解決に向かっていくと思います。
など、ご質問をいただきました。
次に、参加者の皆様同士で対話の時間を15分間設けました。
お話していただきたいテーマとして3つほどあげました。
・コロナ自粛で、新しく始めたことはありますか?
・コロナ自粛で、何か気づいたことがありますか?
・ポストコロナで、ご自身で、何かやってみたい、初めてみたいこと、事業の構想などはありますか?
久保山さんにお聞きします。「VUCAの時代に個人のキャリアデザインは、どう変わると思いますか?」
自分で変えられないことを悩んでも仕方がないので、しっかりと動き出すのが大事です。自分の価値観や大切にしたいことを自分軸に落とし込むことが重要だと思います。
松下幸之助は、人を雇う時、運がいいと思う人と愛嬌がある人というのを大事にしてきました。
自分もオンラインの時代で愛嬌というのは気を付けていきたいと思っています。
井手先生にお聞きします。「これからの事業の構想・設計をどう進めていけばいいと思いますか?」
不確実性が更に増してきたことによって、しっかりと観察をして状況判断を見定めることが大事です。
その為にはあらゆるデザインを行うことによって、変化が起きた時にすぐに対応できる仕組みづくりが大切です。
会社の中にそういう機能を持つことが必要であり、事業構想というのも一つの機能です。
その仕方をしっかり覚えれば会社としては次の段階に進めるというふうに考えています。
井手先生、久保山さん本当にありがとうございました!
そして、全国からご参加下さいました皆様、ありがとうございました!またお会いできるのを楽しみにしています!
学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学は、文部科学省の認可を得て2012年4月に東京・南青山に開学した社会人向け大学院です。
院生は新事業・事業構想を研究し、これまでに264名の修了生が事業構想修士(MPD)の学位を取得し、各所で活躍しています。現在は、東京・大阪・名古屋・福岡に校舎があり、多様なバックグラウンドを持つ院生が自らの資源・関心事をもとに大学院の人脈と環境を生かし、事業構想を練っています。
現在、2021年度入学に向けた【オンライン説明会・個別相談会】を開催中です。
ご興味のある方は、ぜひご参加ください。https://www.mpd.ac.jp/
REPORT
事業構想大学院大学との共創オンラインイベント第6弾を10月27日に開催しました。
「社員のやる気を引き出す働き方改革」を主題にJR九州システムソリューションズ香月社長、水城管理部長にお話いただきました。
簡単にレポートいたします。
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REPORT
「行きたくなる」オフィスをコンセプトとした、株式会社YE DIGITAL本社の改装事例とともに、オフィスづくりの考え方と進め方についてご説明いただきました。登壇者は、改装に携わったオカムラ西日本デザイナー室 室長 片山さんとプロジェクトマネージャー 樋口さんです。簡単にレポートいたします。
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REPORT
変化の激しい時代においても昔と変わらず、大切にしないといけないものは何でしょうか?
今回は松下幸之助が大事にしていた「事業は人なり」をテーマにお話いただきました。ご登壇者は松下経営理念実践インストラクターのパナソニック 久保山さんです。簡単にレポートさせていただきます。
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「これからのはたらく」を知りたい方、考えたい方、つくりたい方、相談したい方、見学したい方、仲間が欲しい方・・・
もし少しでも「ピン」ときたら、お気軽にTieにおたずねください。