コロナ対策で一部の社員を自宅待機させたある企業の業績が、コロナ前とあまり変わらなかったという事実があります。これは、不都合な真実が表に出てしまった瞬間です。
自宅待機をしていた社員の方々の仕事を早急にジョブシフトしないといけないわけであります。
その為に、最初にやらないといけないのは、トップ層が未来志向を提示し、社員にチャレンジさせることです。
これは、DXを推進する上で必要になってくるものと同様です。例えば、RPAなどを導入して余った人員を新規事業開発へシフトするということが重要です。
そういう壮大な事業計画や事業構想をつくるのが経営層の課題となってきます。
今回のテレワークはとてもいい引き金になっていると思います。
リモートワークは、単純に会社から遠隔地で働くという意味で使用されるケースが多いのに対し、テレワークは、これに時間の有効活用という意味が入ってくる点が違います。つまり、就業規則から議論を始めなければいけません。
例えば、定時という概念を取っ払い、仕事の内容によって8時間ではなく6時間で十分ではないかということです。
定時の発想は、デジタルが無い時代において労務管理上非常に有効的でした。
しかし、今はスマホやPCが一人一台与えられているので、時間管理よりも成果重視にシフトしていかなければいけないと思います。
就業規則やその運用方法をまずは作成することから始めることが重要です。
オフィスの中でDXの遅れている領域はハード面ではなくソフト面だと思います。
DXを阻害する要因は、これは出来ないよねという思い込みと管理職のマネジメント力です。
仕事の割振りや優先順位、何かを辞めることを決定するのも管理職の役目ですが、辞めることをせずに新しいものを詰め込んでいくという従来のマネジメントはトランスフォーメーションの変容・進化するという意味では一番遅れていると思います。
DX導入で成功されている企業の多くは、マネージャ―がしっかり部下の成果管理しているということです。
時間管理ではありません。アウトプットイメージを具体性をもって指示をしています。
DXに必要なものは、壮大なビジョンとあそび(クリエイティブなこと)だと思います。
正確性を求められる仕事は、コンピューターに任せればいいことです。
それよりも人間の可能性をデジタルで最大限に引き出すべきだと思います。
DXの可能性もそうですが、それがもたらす人間の柔軟な発想と新しい常識をどこまで創造できるのかという人間の可能性にワクワクしています。
家具は最後まで働き手に寄り添っているデバイスなので、ここにDXが導入していくととても可能性を感じています。
また、オフィスにおけるDX推進の本質のひとつは、障がい者雇用の促進に繋がると思います。
本当の意味での多様性をオフィスにもたらしてくれるのではないかと思います。
森戸さん、遅野井さん、本当に刺激的なお話ありがとうございました!今回の話が古い話になるのはいつになるのかワクワクしています。
ご参加いただきました皆様もありがとうございました!!
日本デジタルトランスフォーメーション推進協会では、DX推進に必要な組織づくり、人材育成の支援、ノウハウの蓄積や政策提言などをとおして、持続可能な未来に希望が持てる社会づくりへ貢献します。
詳細はこちらより→ https://jdxa.org/
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