REPORT

ウィズコロナ時代の健康経営
~人財を守るために知っておくべきこと~
開催レポート


事業構想大学院大学との共創オンラインイベントを第2弾を7月29日に開催しました。
事業構想大学院大学 教授の谷野 豊さんと船井総合研究所 戸澤 良親さんにご登壇いただき、ウィズコロナ時代の健康経営~人財を守るために知っておくべきこと~をテーマにお話しいただきました。

ウィズコロナ時代の健康経営~人財を守るために知っておきべきこと~

(左)事業構想大学院大学 教授 谷野 豊さん
健康経営において大切なことは、社員一人一人がいかに心身ともに健康な状態を保てるか、ということだと思います。その為に、今必要な対策をいくつかご紹介いたします。まずは「歩くこと」についてお話しいたします。
「生活習慣病」
テレワークにより通勤する機会が減少したことで、歩数も圧倒的に減少しています。歩数が減少すると何故ダメなのか?
それは、全体の筋肉の70%が下半身に集まっている為、その筋肉が落ちると、代謝も落ち、太りやすい体質になってしまうからです。つまり、下半身を使って歩くという運動をする必要があるのです。なお、肩こりなどの原因にもなりますので、正しい姿勢を意識して歩くということも重要になってきます。

「創造性」
クリエイティブな仕事する時やアイディアがなかなか出ないなどの時は、ウロウロするともしかしたら良いひらめきが出るかもしれませんので、是非ご参考にしてください。

「メンタルヘルス」
アイオワ州立大学心理学部が発表した2016年の研究では、12分間歩いて観察するグループとビデオを見て過ごしたグループとでは、前者のほうが注意力があがり、ポジティブな気分になり、自信の向上や情緒の安定が確認されたという調査結果が出されています。
また、ポジティブな言葉を使う人の方が平均で10年長寿という研究結果もありますので、ポジティブに物事を考えるということは本当に大切なことだということが分かります。

働き方改革や生産効率も重要ですが、やはり大切なのは社員の皆様がイキイキと働ける環境を整えるのが一番大事だと思います。

最後に、うつ病はあくまでも抑うつ症状の一つであるということを理解していただきたいと思います。
たとえば、副腎疲労症候群という症状があります。これは、ストレスがかかるとそれに対抗するべく副腎からコルチゾールというホルモンが分泌されます。ストレスがかかり続けると、副腎が疲弊して、コルチゾールが分泌されなくなります。そうすると、抑うつ症状出てしまいます。ちなみに、副腎疲労症候群にはビタミンC摂取がとても効果的なので、是非サプリメントなどで補っていただければと思います。

このように抑うつ症状が出て、誤ってうつ病診断をされ、その対処療法をしても一向に良くなりませんので、ご注意いただきたいと思います。

戸澤 良親さんの事業構想

戸澤さんには事業構想大学院生のお立場から、健康をテーマにご自身の事業構想やその取り組みついてお話いただきました。

(右)株式会社船井総合研究所 第二経営支援本部 部長 戸澤 良親さん

ビフォーコロナ時代からのヘルスケア課題があります。
「慢性的超栄養不足時代」
70年前と比較すると、同じ食物でも栄養素・成分が各段に減少しています。

「年々、歩かない習慣へ」
過去10年間の歩行量推移をみると、年々減少していることが分かっています。車やDXなどの便利さと反比例しています。

「ヘルスリテラシーが低い」
日本人は他の先進国と比較して、ヘルスリテラシーが格段に低いことが分かっています。例えば、日本はかかりつけ医制度があるにも関わらず、その制度が他国に比べて浸透されていない現実があります。病になってから医療機関にかかるという根強い傾向が日本にはあることが課題の一つです。しかし、コロナ禍によりオンライン相談で医療機関とつながるという変革が起きつつあると感じています。

人生100年時代といわれますが、このままでは不健康で生きる時代が長くなってしまうという危機感があります。今回のコロナによって健康意識への変革が一気に加速するのではないかという点だけはポジティブに考えたいと思っています。

ウィズ・アフター時代のヘルスケア課題として、谷野先生同様、歩かなくなるということに危機感を感じています。
60代女性が目標とされている6,000歩/日を下回っている方が全世代の60%以上います。リモートワークなど進んでいればいるほど、歩数の減少問題が出てくるかと思います。これは長期的にみると健康リスクが非常に高いものであります。

例えば、私自身も実践していますが、ワーキング・ウォーキングというのを心がけています。
ミーティングや面談などを歩きながらするというものです。スティーブ・ジョブズやザッカーバーグなども生活に取り入れています。無機質な会議室で面談をするよりも、散歩をしながら実践することで、気も緩やかになり相手も心を開きやすくなります。このように柔らかい環境をつくることで、健康的だけでなくクリエイティブな発想もうまれやすくなるので是非試してみてください。

その他、事業構想士を目指した理由や大学院での過ごし方、メリットなど、事業構想大学院大学での取り組みを魅力たっぷりにご紹介いただきました。

Q&A

Q:1万歩/日が良いと聞きましたが、8,000歩でよろしいでしょうか?
基本的には8,000歩を目標に歩いていただければと思います。歩数も大事ですが、それ以上に重要なのは、どれだけの時間を持続的に歩いたのかということです。まずは、30分を目安に歩いてみてください。また、夏場ですので水分補給をしっかりすることを意識してください。

Q:サプリメントに頼ると肝臓を傷めるということを聞きますがいかがでしょうか?
安い原料を使用しているサプリメントは、不純物が含まれている事が多く肝臓にダメージを与えてしまう事もあります。勿論、基本はバランスの良い食事です。しかし、食事では補えない栄養素をサプリメント等を上手に活用して摂取して頂きたいと思います。その際、吸収を良くする為に油に溶ける栄養素(ビタミンDやビタミンEなど)はソフトカプセルの製品を選び、バランスの良い食事の後に摂る事を心掛けてください。また製品の裏面の表示をみて、その製品がどのような原材料でできているのかを確認するようにしてください。何の為に使用しているか分からない場合は、お客様相談窓口等に連絡をして確認してください。

など、ご質問をいただきました。

 

歩くことの重要性、とても勉強になりました。谷野さん、戸澤さん、本当にありがとうございました!!

アフターコロナにむけたワークプレイス戦略

オカムラが取り組むオフィスの感染症対策レポートを公開していますので、是非ご覧ください。
詳細はこちらより→ https://workplace.okamura.co.jp/solutions/download/Workplace_After_COVID-19_VER1.html

学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学は、文部科学省の認可を得て2012年4月に東京・南青山に開学した社会人向け大学院です。
院生は新事業・事業構想を研究し、これまでに264名の修了生が事業構想修士(MPD)の学位を取得し、各所で活躍しています。現在は、東京・大阪・名古屋・福岡に校舎があり、多様なバックグラウンドを持つ院生が自らの資源・関心事をもとに大学院の人脈と環境を生かし、事業構想を練っています。
現在、2021年度入学に向けた【オンライン説明会・個別相談会】を開催中です。
ご興味のある方は、ぜひご参加ください。https://www.mpd.ac.jp/

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