REPORT

第9回 TIE ACADEMY
松下幸之助に学ぶ『お客様大事の心』
~開催レポート~


松下幸之助に学ぶシリーズ第2弾を1月27日に開催しました。
松下経営理念実践インストラクター パナソニック 久保山さんに『お客様大事の心』をテーマに
グループディスカッションを挟みながらお話いただき、多くの気づきや学びを得る時間となりました!
以下、簡単にレポートさせていただきます。

はじめに

パナソニック ライフソリューションズ創研株式会社 久保山 武

今回は、『お客様大事の心』をテーマにお話させていただきます。
普段、当たり前すぎて、疎かになりがちになってしまうこのテーマですが、今一度振り返り、自分にとってのお客様とは誰なのか?お客様視点やお客様満足の目的とは何なのか?を皆さんと一緒に考える時間にしたいなと思っています。

1.お客様とは誰ですか?

あなたのお客様は明確になっていますか?
そのお客様からこの1年間で「ありがとう!」と言われたことはありますか?

ありがとうの気持ちや形の表し方は、さまざまだと思います。
日々、自分のお客様は誰なのか?を意識し、お客様の立場になって行動できるかが大事です。

2.お客様視点とは?

某有名ホテルのトラブル時の対応事例をご紹介します。
依頼されていたモーニングコールを忘れて、お客様が予約していた新幹線に乗り遅れてしまうかもしれないというトラブルが発生しました。お客様はとても怒っていました。その時の対応です。食堂係が朝食弁当を用意し、フロントはチェックアウト体制を最優先で対応し、配車係が新大阪駅までの車を用意したことで、新幹線に間に合ったというエピソードがあります。

お客様が、今望むことは何か?謝罪でも、値引きでも、再発防止策でもなく新幹線に乗ること!なのです。
お客様にとって一番必要なことを考え、あらゆる部署をまたいで迅速に対応しました。

お客様の視点に立ち、点ではなく線・面での対応を行うことが大切だということです。

3.CS(お客様満足)とは?

CS(お客様満足)活動の目的は何だと思いますか?

CS(お客様満足)とは、お客様やお得意様がその商品・サービスに対して、喜んでお金を払って下さることです。

マニュアル通り業務をしても、お客様は満足されません。
マニュアルというのは、お客様が不満を抱かれないためだけの標準書です。
お客様の期待を超えるには、ちょっとした気配り、配慮が必要なのです。

「お客様にとっての価値は何か?」
それを個人で考え、そしてチーム一丸となって行動できる組織が強いのです。

4.一商人の心構えとは?

一商人とサラリーマンのイメージ(の違い)について考えてください。

商人は、経営者感覚がありお客様意識が高く、コスト意識も高い。
一方、サラリーマンは受け身、指示待ち、上司しか見ていないなど内向きの方が多く、コスト意識も商人に比べると低い。

それではいけない。みんな“アキンド”になろうよということです。

5.松下幸之助が考えるお客様大事とは?

松下幸之助の音声DVDを聞かせていただきました。
(要約)「同じうどん屋でも、親切でうまくて早くて、そして客の後ろ姿に手を合わす。そんなうどん屋は、必ず繁盛する。そうなれば、自然とうどんの味もよくなってくる。この心がけは、うどん屋に限ったことではない。」

また、松下幸之助は創業わずか17年で大企業病(=責任回避・評論家・言い訳社員…)を懸念する内規を定めています。これは会社が大きくなっても、一商人としての心構えを絶対に忘れることのないようにという思いからです。

おわりに

お客様の話を“1”聞いて、その奥を想像して“10”を知ることがとても大事なのです。
その為には感受性の豊かさ、感謝の心や謙虚な気持ちがとても大切ではないでしょうか。

最後に、松下幸之助が残した言葉をお伝えします。
企業が発展するかしないかを決めるのは最終的にはお客様です。
誠心誠意お客様に尽くしていますか?
お客様に対するサービスを義務として受け取って仕方なしに行っているとすれば、これほど疲れることはありません。
お客様に喜んでいただき、自分も喜ぶ。
それでこそ、真の商売人といえましょう。

 

今回も本当に学びの多い、あっという間の2時間となりました。
久保山さん、ありがとうございました!!

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